平成25年1月25日送付しました四国電力鰍ヨの再質問書
                                    平成25年1月25日
四国電力株式会社 御中

平成24年11月22日付けご回答への再質問について

 先日は私たちの質問に対して丁寧にご回答いただきありがとうございました。再質問したいことがあり、再度お手紙させていただきました。
 御社のご回答の中で、株主総会当日における議案の採決及び確認方法について、会社法等に則り適法に処理しているというご回答については了解いたしました。しかしながら企業は社会の公器であり、まして、御社は社会的な責務を負う公益企業であることからも、私たちは今回の総会の運営が適法か適法でないかという法律上の問題ではなく、適正か、適正でないかという観点で御社に再質問をさせていただきます。
 私たちがなぜその観点から問いたいのかと申しますと、御社の原子力事業は、いったん事故がおこればその影響は企業、株主を超え国民の生命に危害を及ぼすこと、また事故の責任はとうてい一私企業で負えないこと等から、公表する総会の内容は、各議案についての質疑応答、賛否または棄権数を確認した状況を含め議案が採決に至った経緯すべてを、最大限正確に把握し、それを社会全体に対して広く公表する責任が御社にはあると思っているからです。特に私たちが採決の具体的な数字にこだわるのは、株主の総意を正確に把握するには、株主が表明した賛否及び棄権の数を正確に数えることが重要だと考えるからです。

以上から、以下2点について具体的な質問をします。

@株主総会における採決及び確認方法について

 昨年度の総会では、出席者の株数も確認せず挙手による視認で採決する方法に、多数の出席者が異議を唱えました。総会出席者は、株主の中でも御社の経営に関心を持ち、積極的に自分の意志を表明しようとして参加した貴重な株主です。総株式数からの割合は少ないにせよ、そうした出席株主の意思を軽視するようでは、今後の総会招集に際し、株主の参加意欲に水を差すのではないかと案じられます。公益企業としての公正さ、透明性、説明責任等を全うするためにも、今後重要な議案は、当日出席者の賛否及び棄権数まで正確に数え、事前行使分と併せて裁決することが望ましいと考えます。御社はこの点についてどうお考えでしょうか?

A株主総会の公表(HPでの株主総会の記載)方法について

この質問を作成する上で御社のHPを拝見させていただきましたが、御社のHPでは株主総会の公表は総会の概要を載せるにとどまり、個々の議決件数はいうに及ばす株主提案された内容も概要だけではわかりませんでした。時間をかけて捜せば別のところにあるのかもしれませんが、簡単に株主総会の情報を見ることができず、簡単に見られる情報はその情報だけを見てもよくわからないようであれば結果的にその情報は不備であり、公益企業としての説明責任を果たしたといえません。今後、記載のあり方について見直しをするべきだと考えますが、御社はこの点についてどうお考えでしょうか?
 なお、この質問をするに際して、原子力事業に係る問題の社会的影響の大きさに鑑み、私どもの質問及び御社の回答は、すべて、私どものHP上で公開し、社会の判断の一助になればと思っております。その旨ご留意の上、ご回答いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

 以上、二つの質問につきまして、2013年2月8日までに、下記あてに文書で回答をお願いします。

                        〒771-0117
                        徳島市川内町鶴島120-1本田方
                        未来を考える脱原発四電株主会