『未来を考える脱原発四電株主会」のメンバーの席は、決まった所に用意されているとのことでしたが、私たちは一般株主としても発言したいと、別々の席につきました。見渡して見ると、八割がた着席しています。まもなく壇上に議長をはじめ15人の役員が入場しました。
議事が進行するにつれて前の方の席から「了解!了解!」という声がとび、議事が進んでいきます。よく見ると前の席何列かは、びっしりと若い人が陣取っています。『ははあ、彼らが社員株主か』と、気がつきました。昨年はこんな様ではありませんでしたが、今年は株主提案もあることだし考えたのだなと了解しました。
決議事項第T号議案 乗余金 会社側一株当り60円にたいして、株主提案は原発を止めれば経費削減等で優良企業となり70円配当出来るとしたのは、至極妥当な内容だと思いましたが、否決されました。
決議事項第5号〜9号議案は株主提案の脱原発に関するものでしたがすべて否決されました。しかしながら、原発に対する慎重意見やいろいろの意見が会場から続出しました。
四国電力の上位5番目の大株主「高知県」は、知事代行が知事のメッセージを発表『再稼動については慎重な上にも慎重な対応を』と周辺自治体への通報連絡体制の確立を求めました。
また、「原発さよなら四国ネットワーク」の大野さんは『原子力安全保安院と愛媛県安全審議会は審議中で、ストレステストも終わっていないのに会社側は終わっているような口ぶりだが、誰が安全だといえるのか』と苦言を呈しました。
ある男性は、『南海、東海、東南海地震が連動した時、津波の高さは何メートルか』と質問しました。
私も、『孫たちの思いを伝えにきた。福島原発も安全だといいながら事故になった。お金よりも命が大切。再稼動しないで欲しい。日本で原発をやめる最初の電力会社になってほしい』と発言しました。
また、ある男性は昨年出席して3号機に『BIT(ホウ酸注入タンク)の設置の必要を伝えていたがどのようになったか』と糾しました。会社側は必要なしとのこと。本当だろうか?
これらの質問、意見に対し『ご意見として承っておきます』という会社側。
福島事故が起こり収束もしていない今も昨年と変わらない様子。
昨年も今年と似たような発言をしましたが、来年もまたこういう雰囲気の中で同じことを言わなければならないのかと思うと少々気が重い。でも、伊方に事故が起こったらと思うと孫たちの為にみんなで訴え続けるしかありません。
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